今年の誕生日プレゼントは彼が好きなカフリンクスにしようと決め、
雑誌でチェックしたお店に向かう私。
閑静な住宅地の中にそのお店はあり中に入る。
「いらっしゃしませ」
30代半ばの落ち着いた雰囲気の男性店員が一人、他には誰も居ない。
ショーケースから気に入ったカフリンクスを幾つか出して貰い選ぶ。
綺麗な手…細くて長い指がプレゼント用に頼んだ品物を器用にラッピングしていく。
趣味の合うお店だ、レディースを扱う二階も覘いてみよう。
品物を受け取り二階へ、少し経ってから店員も上がって来る。
春物のワンピースを手にした私に、「こちらにどうぞ」と試着室に導かれる。
仕切るのはカーテンの布一枚、なんだか頼りない気もするが意識し過ぎと思い直し
着ている服を脱ぎ隅に置かれた椅子の上へ。
ワンピースを手に取った瞬間、シャーッとカーテンの開く音が。
えっ?!と振り向くと、男性店員が立ってこちらを見ている。
突然の出来事に頭も体も動かず立ち竦む私。
男が動き出したのを合図に、私も手にしたワンピース...
合計文字数: 2307
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