俺が裏日本の田舎で必死こいて勉強して、東京の西のはずれの国立大学に 入った頃の話です。もう4年前かあ。。
下宿も決めて、公園のやたら多い街のショッピングセンターで生活道具を 揃えて、くたびれて噴水のベンチで座っていると、俺の目の前をお金持ちの
若奥様風の二人が通っていった。
「!」
俺はびっくりして、思わず声をかけた。 「高木(もちろん仮名)先生!」
ひとりが驚いてふりむくと、しばらく俺の顔をじーとみて、やっと気付いて
くれた。
「ヤマダ(もちろん仮名)君?そうだよね?大きくなったんだーー」
この女性は、俺が東京に住んでいたころ、小学4年のときに教育実習で
きていた人だった。
そんなやつ生徒の顔をおぼえてるわけないだろ!とつっこまれそうだが、
実はその年に俺は両親を交通事故でなくして(俺はのっていたが助かった
のだ)、学期の途中でじいちゃんばあちゃんのすむ裏日本に引き取られて
行くという、悲劇のヒーローになったので、高木先生も憶えていたのだ。
とりあえずお茶をすることになった。
...
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